春がやってきて、フレッシュな環境で新生活をスタートさせた人も多いと思います。
または、今いる場所に違和感を感じて、自分に合った環境を探すべく、外に目を向け始めたHSPの人もいるかもしれません。
そんな事を思い浮かべながら、今日はHSPの人に合っている職業とは?について、少し書いてみたいと思います。
*もくじ*
はじめに
以前もHSPの転職については記事を書きましたが(過去記事:繊細さん(HSP)あるある【転職繰返す=脱落者?】)、HSPの人は、繊細で、周囲の刺激に敏感に反応する傾向があるため、非HSPさんよりも、色々な人と一緒に仕事をすることにストレスを感じる場合があります。
そのため、仕事のストレスなどが重なると限界が来てしまい、悩んだ末に「やっぱり辞めよう」・・と転職を繰り返す羽目になることも。
そこでHSPである皆さんが、上手に自分を発揮できて、出来れば長く働けるような適職は無いか?
または、HSPが仕事をしていく上で、心地よい環境とはどういった環境なのか?について、少しでも皆さんにお役立にたてれば、、、と、転職チャンピオン(😉笑)の経験を活かして、今回私目線で考えてみました✨✨✨
HSPが職場で直面する問題や課題とは?
昨日の記事(新しい環境でスタートを切る時にHSPが知っておくと良い事とは?)に書きましたが、HSPは周囲の環境に敏感なため、必要以上に周りに影響を受けることがあります。
周りの思惑、仕事の成果への期待(学生さんなら、親からの期待)などをモロに感じ取ってしまい、全てをまともに受け止めると、それだけで疲弊して貴重な能力やエネルギーが削がれてしまいます。
また頑張り屋さんだと「すぐに結果を出さなくちゃ!」と自分に過度に負荷をかけるため、身心ともにフル回転。
その内、ストレスで体調を崩してしまうことにもなりかねません💦
実体験からも言えることですが、HSPはいかに周りに振り回されず、自分が一番大事にしていることに力を込められるか。。これが、大きな課題の1つなんじゃないかと感じています。
HSPがイキイキと働ける職場とは?
では、そんなHSPがイキイキと働ける職場はどんな職場なのでしょうか。
HSPといっても多種多様なタイプ・持ち味があり、興味も方向性も違うので一概には言えませんが、コロナが世界を席巻し、多くの会社でリモートワークが導入されたことはHSPにとって、かなり朗報です❗
何故ならリモートワークが出来ることで、格段にマイペースで仕事を進められるようになったからです😊
ついつい人に気を使ってしまい、他人ファーストになりがちなHSPも、他人を一切気にせずに自分の部屋でパソコンに向かって仕事が出来れば、心の負担が大きく減り集中できます。
また、主に外資系企業とはなりますが「フリーアドレス制」のオフィス方針の会社の方が断然HSPは仕事がしやすいと思います。
フリーアドレス制とは、自分のデスクが無くて、その日のオフィスの空き状況や気分で、自分の好きな場所(席)を選び、そこで仕事を行える制度のことです。
苦手な人と毎日顔を突き合わせる事もなく、心に余裕をもって(楽な気持ちで)仕事に望めます。
またこれは運もありますが、優しい人が多い職場はHSPには理想的です。(だから、面談ではオフィスの雰囲気、そこにいる人の様子などを、あなたの感覚をフル稼働にしてチェックすることが大事です・・!)
生き馬の目を射抜くような職場は、HSPにはキツイ場合が多いです。
以前私もそんな職場(IT企業。社内でもキツイと恐れられていた部署でした・・💦)にいましたが、激務なのは勿論のこと、部内で働く人たちの競争心や仕事のプレッシャーから来るイライラ、毎日起こる足の引っ張り合い・・・を目にして、相当きつかったです。
勿論、HSP的な敏感なアンテナは引っ込めて、極力ガードしながら仕事をしていましたが、場の空気もピリピリしていたため、帰宅するとぐったり。
「明日もまたあの場所に行かなければいけないのか~(はぁ、、しんど・・)」と会社を思い浮かべるだけで、ストレスで胃が痛くなりました。
反対に、優しい人や寛容な人が多い職場で働くと、HSPの心もホッと安心します。
そして、HSPが持つ優しさや繊細な気遣いが出やすくなるため、それが発揮されると、今度は周りからも喜ばれ、良い部分が引き出される機会が増えていくでしょう。
理想的な職場を見つけるのは難しいことですが、もしあなたが何社が応募して、幾つか選択肢がある場合、仕事内容にそんなに差が無いのであれば、その会社はフリーアドレス制を導入しているか?リモート業務も認められているか?など、条件面をチェックすることは大切です。
ただリモートワークやフリーアドレス制を導入する企業の多くは主に外資系(ガシガシのプレッシャーや競争がある)というのが微妙ではあるんですが。。💦
それでも、ずっと同じ場所でドロドロした人間関係、または恒常的なストレス環境下にさらされるよりは、個人裁量で仕事が出来る方がHSPには数段良い環境なのは間違いないです。
(多少のプレッシャーであれば、現場から離れた自宅などで作業することで軽減はされます)
これから、どんどんITを活用した仕事も増えていくので、リモートワークは導入されやすくなると思いますが、人や環境との距離感を上手に摂ることで、繊細なHSPも疲れず、より力を発揮できると思います。
そのため、職場はぜひ慎重に選んでくださいね✨✨👍
HSPに合った転職先例(おススメ)
HSPが求める条件や環境を整えている職場(業種)の特徴
人と接するのが好きなHSPさんならば、マスコミ・広告業界・商社などはコミュニケーション必須のためおススメです。HSPにも外向的な人は結構いるので、そういったタイプの人は人の気持ちを上手にキャッチし、相手が望む形にリードしていく才能もあるため、営業系などで外にどんどんと行き、顧客を新規開拓するのも良いかもしれません。
でも、もしマイペースで出来る仕事の方が居心地よい人には、下記の業種が個人的に良いかなと感じています(注意:あくまで私の長年の転職実体験からの目線です。参考程度に読んでもらえたら嬉しいです♪)
独断と偏見に基づいた(笑)グレースおススメの業種は下記です。(主に環境面から考えてみました)
IT系
理由:環境的にはかなり自由で、リモートワークを取り入れている企業が多いです。出社時間なども自由裁量で決められる所が増えてきて、自分のペースで働きやすい。ただし、エンジニアもそうですが、営業などの売り上げが求められる職種だと、土日無く働かないとノルマが達成できない、、、など、かなりきついかもしれません。ただ自由に働ける環境であることはほぼ間違いないかな。。。
ゲーム系
理由:上記に近い環境です(ゲーム会社もIT系のような開発部隊がいるため、とても似ている)。また、ゲーム好きならば好きなゲームのそばで仕事が出来る楽しさがある。また、自分が関わったゲームが世に出る時には喜びが湧く。
医薬品系
理由:コロナ感染拡大以降、特に外資系医薬品会社はリモートワークを推進して、感染対策もバッチリな企業多数。部門も専門的な部署が多く、一人ひとりが独立して担当を持っている事も多いため、みんなで一緒に仕事を・・というより、個々人でマイペースで行っている印象が強い。ただ、独特の雰囲気であり、働く人たちに自由さや明るさはあまり求められないかも(ただ意外と飲み会好きな人も多く、日頃はひっそり黙って仕事をしていても、夜に思いのたけを吐き出す人が多いという噂も・・(笑)。)
金融系
理由:印象よりも、実際に中に入ると自由な考えを持つ人も多く、また人に対するマナーも洗練されている部分があるので、あまり表立って嫌がらせをするような人はいない分、HSPには安心できる環境かもしれない。また協力して何かを行うよりも、個々人が担当している業務を専門的に行う部分も多いため、リモートワークも併用しているならば、意外と居心地よいかもしれない(深く入り込まなければ・・という前提で(笑))
農業系(推測です・・)
私は農業を自分で行った事がないため、100%想像でしかないのですが、自然相手の厳しい作業で体力的にかなりキツイものの、基本的には対自然。手で土を触り、体を動かし、自分が心を込めて作った作物の成長を目で確かめられる農業は、自然が好きなHSPにとって、心が休まり、喜びを感じられる職業の1つではないかなと感じます。
HSPに向いている職種
HSPに向いている職種って何?
では、次にHSPに向いている職種は何かを考えると、やっぱり「専門的」なスキルをもってマイペースで行える職種がおススメです。
企業というのは利益追求の場所なので、一緒に働く人達は様々なタイプが集まってきます。
決して悪気があるわけではなく、感覚が違うだけという場合も多いですが、自分中心な人、うわさ好きでおしゃべり好きな人、ワンマンな人、、など、HSPが苦手意識を持ってしまいそうな人もゴロゴロいます。
それでも、その人達が会社にとって利益を上げてくれる人達ならば、(変な話、人間的に嫌なヤツだったとしても)それで会社的にはOKなのが現実です💦
最近は、セクハラやモラハラといった事はきちんと対処する企業も増えてきたものの、それ以外の人間関係に苦しむ人はまだ多いです。
だから、そういう中でみんなと一緒にいつも業務をこなさなければならない職種は、長い目で考えるとキツイです。
自分の体験ですが、昔、秘書をやっていた時はメンタル面で大変な想いばかりしました。
秘書は人と人の間にたって仕事を回していく、いわば調整役です。また上司の手となり足となって作業をするので、マイペースとは真逆の状態で仕事をします。
それに、サンドバッグ役💦ではありませんが、強烈なプレッシャーの中で成果を上げていかなければならない上司も、人間。誰かに当たりたくなる事もあります。そうなると、やっぱり近くにいる秘書にそのとばっちりが来る確率が高かったりもする。。😿
その全てを「仕事だから」と割りきって、上手にコミュニケーションを回して、一晩寝たら前日のことは全て忘れている・・という位ならばよいですが、人が冷たい環境だと傷つきやすいHSPには、やはり仕事はリモートで出来るような職種を選ぶ、、などして、プライベートと仕事の線引きがしっかり出来て、自分を強い刺激に長時間さらさない環境が一番合っていると感じています。
職種例でいえば、まずは全般的にITエンジニア系、データ分析・処理系、サポートデスク系、デザイン系、また先ほど書いた医薬品系(特にCMCや薬事などかな・・)や会計監査系、コンサル系、通訳・翻訳系などもリモートで業務を行える場合が多い印象です。
また、最近は人事なども面談はオンラインが主流となっている企業もあるため、給与系は勿論、採用などの職種もリモートで可能な場合があると思います。
職種例(シニアの場合)
転職となるとシニア世代(50代~など)には厳しめなご時世ですが、日本は益々決定的に、人手不足に陥ること100%認定・・・の国(笑)なので、これまでのように年齢で足切りしていた企業は生き残れません(笑)なので、決して悲観しないで欲しいと思います。
もし職種にこだわりが無い、、というのならば、逆にこの機会をチャンスととらえて、今まで行っていたのとは違う分野を開拓するのも手かもしれません。
私の所には派遣会社からのメールなどがよく送られてくるのですが、テレオペ(テレフォン・オペレーター)などがリモートで出来る職種として40代以降の人から注目されているんだそうです。
ただ、もしご自宅が電話の出来る環境など整っているならば、HSPにとって、”アリ”かもしれない職種かも、、と感じています。
- 一度きりの対話で済む(しかも声だけ。顔を合わせない。二度と会わない確率が高い=ある意味とても気楽だし、自分を出しやすい。)
- HSPは親身に相手の立場になって話を聴くのは得意
- 相手の喜んでくれる様子=自分の喜びとなる
- HSPは相手の言語の裏に隠された気持ちや意図を深く理解できるため、よりしっくり&適格なサポートが出来る
最近はChatGPTなども出てきていますが、まだまだHSPの能力が発揮できる職種の1つなんじゃないか?と思えてきたからです。(クレーム対応などはストレス負荷も相当なので、上記とはまた別物ですが。)
これらの職種で働く場合に考えておきたい注意点とは?
もし皆さんが、毎日出社することで気力も体力も奪われている状態で、将来は上記職種で幸運にもリモートワーク(完全在宅)出来るようになれたらいいなと思いながら書いていますが、注意点もあります。
まず、リモートが推奨される業種や職務は広がってはいるもののが、まだ一部に限られています。
もし本気でリモートワークをメインで行いたい!と思った方は、それなりに専門性を磨く必要がありそうです。
そのため、自分が結構得意かも!と思える分野のスキル(例:ITスキル、デザイン、語学、会計(財務)、など)を独学やスクールなどで磨いていくことをお勧めします。
特に、世界は今後もIT技術によって更に変わっていくことは間違いないので、IT分野でのスキルを磨いていくことは、仕事環境の自由度をあなたに齎すだけでなく、生活を支えていく武器になっていくと感じています😊
もしIT系はちょっと・・と感じる人は、それ以外(上記で書いた分野や職種)で、自分の強味を、好奇心をもちながら磨いていってみてはいかがでしょうか!
また、コロナも一旦落ち着いてきて、リモート・ワーク主体だった企業も出社型に変わってきていることも。
そのため、完全在宅じゃなきゃ嫌だ!というのではなく、在宅・出社がハイブリッドな会社でもOKというように、柔軟に考えていくと良いです。(毎日出社よりも格段にストレスフルな環境ではなくなります)
全くの一人きりの仕事よりも、時々会社に行って人と交流することは、メンタル面の健康を考えるときにも大切です💖
まとめ
どんな人でも、必ず他の人には無い素晴らしい才能・性質をもって生まれてきています。
ぜひ、この機会に棚卸をして自分が苦痛を感じないで出来る仕事は何か? 仕事と思えないくらい自然に出来ることは何か?等、改めて見直してみましょう!
そして、ぜひぜひHSPの感性を発揮できる仕事を見つけて、自分が少しでもストレス無く仕事が出来る環境を作っていってください。
そうする事で、HSPのあなたが持つ豊かな才能が花開いていくことにつながります😊😊😊
明日も良い1日となりますように・・!