HSPの私が気づいたこと

世界でブームの「マインドフルネス」とは?

皆さん、こんばんは!
 
 
 
今日はどんな一日を過ごしましたか?
 
 
 
さて、今日は「マインドフルネス」について書いてみます。
 
 
 

マインドフルネスとは何か?

 
最近「マインドフルネス(Mindfulness)」という言葉をよく耳にするようになりましたね。
 
 
 
私の感覚だと、マインドフルネスという言葉は「”今”(=この瞬間に行っている事)を心から味わう」という意味合いと考えていますが、最近では「マインドフル瞑想」のように、瞑想の一種という意味合いで使われる事も増えてきました。
 
 
 
日本人は昔から仏教の思想や茶道・武道、他などで、禅・・といったことに慣れ親しんできた国民なので、心静めて集中したり、雑念を取り払い1つのことに集中する・・という感覚を理解している人も多いので、英語で”マインドフルネス”などと言われてしまうと、逆に戸惑って意味がよくわからなくなりそうですよね・・(笑)💦😓
 
 
 
 
日本人(または東洋人全般)は、欧米人よりも「マインドフルネス」の本当の深い意味(コアな部分)について、感覚的に”わかる”国民だと感じます
 
 
 
ともあれ、世界でブームを巻き起こしている”マインドフルネス”という言葉は、大体3つくらいに種類が分かれていると言われています。
 
 

① 医療分野で取り入れられているマインドフルネス

 
 
ジョン・カバットジン(Jon Kabat-Zin)博士が、1970年代にマサチューセッツ大学医療センター(University of Massachusetts Medical Center) で8週間に渡って行った、マインドフルネスをベースにしたストレス低減コース(MBSR=Mindfulness-Based Stress Reduction)が、今でも世界的に(特に欧米では)臨床的・また科学的な標準となっています。
 
 
MBSR プログラムは今でも行われているようですが、当時は8週間の間、週に1度、2時間または2時間半のグループで行うトレーニングセッション(マインドフルネスの実践方法や、ストレスへの対処方法を学ぶ etc.)が行われました。
 
 
またそれとは別に、参加者は自宅で毎日45-60分程度の個人ワークを行ったり、さらに日常生活でもマインドフルネス(例えば、座る瞑想、歩く瞑想、食べる瞑想、、等々)を実践することが求められました。
 
 
そのコースが開発されたのと同時代に、ハーバード大学医学部(Harvard Medical School -当時はBeth イスラエル病院)の教授ハーバード・ベンソン(Herbert Benson)も、「弛緩反応」と呼ばれるものを研究していました。
 
 
 
ちょうど当時(70年代)のアメリカでは、若者を中心にヒッピー文化が支持されていて、超越瞑想やヨガなどが流行してたのですね。
 
 
 
ベンソン教授たちは、若者が夢中になっていた瞑想、ヨガ、などが人間にどのような影響を与えるのかを調べたところ、そこには共通する機能的な特性「弛緩反応」があるということを突き止めました。
 
 
 
「弛緩反応」とは、脳の偏桃体が起こす反応(=ざっくり言うと、危険を察知すると「逃げるか闘うか」というアドレナリンを噴出させる反応)とは真逆の反応の事を指しています。
 
 
 
つまり、リラックスする・・ということです。
 
 
 
そのころから「マインドフルネス」=1つに集中してありのままを味わう行為が、実際に人間の脳や体をリラックスさせて、健康にも有益である・・と医学会でも注目されだしました。
 
 
その後、身心に良い影響を現代の人が抱える不安障害やうつ病などにも、マインドフルネスを活用した治療が有効と考えられるようになり、今ではとてもマインドフルネスの効果について、沢山の研究が行われるようになっています(そして、その効果は多くの論文で発表されています)。
 
 
 

② ビジネスの世界で支持されているマインドフルネス

 
 
アップル社のCEOだったスティーブ・ジョブ氏は瞑想を積極的に取り入れ、禅などにも造詣が深く、その思想は彼のビジネスだけでなく人生にも影響を与えていた・・という話は有名ですね👍
 
 
 
他にも元Google社のチャディー・メン・タン氏が、2007年に開発した「Search inside yourself」というリーダーシップ研修プログラムなどがビジネスの世界では有名です。
 
 
 
開発競争がし烈で、多くのエンジニアは日夜問わずに働き続けており、日常的なストレスに晒され続けています。
 
 
 
そんな環境下でうつ病を発症したり、または毎日の激務で仕事に集中し続けることに行き詰まりを感じていた人が続出していました。
 
 
 
そんな状況から、東洋の禅や瞑想というものにも通じる「マインドフルネス」という概念に注目して、集中力UP, ネガティブな感情を上手に手放す方法を学び、ストレス軽減や免疫力をUPさせるための一つの方法としてとても注目され、今では多くの企業が積極的に取り入れだしています。
 
 
 
最近では日本でも(特に外資系IT企業等では)リラックスルームなどが作られていて、エンジニアや一般の従業員が仕事に煮詰まると、いつでもそこに行って瞑想をしたり、社内のカフェで一旦仕事から離れて一呼吸置いて、集中力を取り戻す。。そんな場が提供され始めていますよね。
 
 
 
オンとオフの切り替えやちょっとしたリラックスが、実は仕事の業務効率をUPさせる上でも、従業員の精神的な健康を守るうえでも大切だと企業側が気づいてきたのでしょう✨✨
 
 
 
要するに、企業が福利厚生などの外側だけでなく、従業員の内面にも働きかけることで、より仕事を上手くはかどらせるため(!)に、着目して取り入れた一つがマインドフルネスなのかもしれません。。。
 
 
 

③仏教からくるマインドフルネス

 
 
 
元々「マインドフルネス」という言葉は、ブッダが悟りを目指して行うために、初めて弟子たちに伝えた8つの修行(説法)「八正道(はっしょうどう)」の中の「正念 (正しい信念(出来事・物事を正しく意識する、邪念を離れてありのままの姿や本性を正しく心に思いとどめて記憶する)で生きること」が語源と言われているそうです。
 
 
そして、それが正にマインドフルネスで云うところの「ただ目の前の”今”・・に集中する状態」と同じ意味を指すと言われています。
 
 
 
 
昔から言葉は違えど「マインドフルネス」のような意識は、人間が幸せに生きていくのに大事なんだよ、、と言われてきていたんですね。
 

 
 
 

自分を慈しむ

 
 
今は世界中の人が、スマホや様々なデバイスから飛び込む情報の洪水の中で、意識があちこちに飛び、気づかぬうちに振り回されてしまっています。
 
 
 
既にご存じの方も多いかもしれませんが、マイクロソフトが以前(2015年)行った調査によると、スマホが出来てから、人間が1か所に集中できる時間は、なんと・・・
 
 
 
わずか8秒!
 
 
・・なんだそうです😭 
 
 
 
そして金魚は9秒という結果が・・(笑)
 
 
 
 
私達って、金魚よりも1つのものに集中出来なくなってるって・・ちょっとびっくりですね? 
*興味ある方は、この記事を読んでみてください:集中力の持続「たった8秒」 スクリーン中毒の実態日本経済新聞よりお借りしました
 
 
 
確かに、最近私も1つのことを行っていても、急に別の動画が観たくなったり、他の調べものを並行して行ったりって当たり前に行っている・・・(反省・・・💦💦)
 
 
 
改めて自分に一致して、1つのことにじっくり「集中」することの重要性が見直されてきたのかもしれません。
 
 
 
今までも何度か書いてきましたが、
 
 
 
私達が普段知らない内にため込んでいる疲れ、倦怠感、イライラ・・・。
 
 
 
 
それは、気づかない内に習慣となってしまった、情報過多の生活で、いつの間にか振り回されて疲れていることが原因の1つかもしれません。
 
 
 
そこには、本当に自分が望むことよりも、やらなきゃいけない事を優先させたり、後で考えればどうでも良い情報ばかり追っている自分を心の深いところで感じていて、そこからストレスが溜まって心がSOSを出しているのかも。
 
 
 
せめて、毎日1時間、いや、15分でも自分の心に耳を傾けて、じっくりと”自分にとって大切に思うこと”を行ってあげてください。
 
 
 
そして毎日頑張っている自分を、どうか労わってあげてください💖💖💖
 
 
 
 
今日も1日お疲れ様でした!明日も良い日となりますように・・・!!