繊細さん(HSP)あるある

【HSPあるある】損な役回りから抜けだして、自分を取り戻す方法

皆さんこんばんは!
 
 
 
寒さがいよいよ厳しくなってきましたが、いかがお過ごしですか?
 
 
 
体を暖かくして栄養つけて、ぜひ年末年始を乗り切っていきましょう!
 
 
 
さて、今日は何を書こうかと考えていたのですが、ふと、自分がHSPだったことで感じた悔しい想い、損したなぁ、、と思った事、その時どう対処したのか、、などを思い起こし、その事を書いてみます。
 
 

HSPって損な性格なのか?

 
 
 
私自身の長い人生を振り返ってみて、HSPは損な性格かどうか?と聞かれたら、
 
 
 
「はい」でもあり「いいえ」でもある・・と答えるかな、と思います。
 
 
 
確かに、以前の記事:(HSP(繊細さん)あるある 図太さ)で書いた通り、世の中は非HSPの人の方が多いので、時には図々しい人、自分の主張を通すことに長けている人、人が傷つこうが何も感じないで自分の欲しいものを手に入れる人たちの中で振り回され、美味しいところを持っていかれてしまったり、大いに傷ついたこともあったのですが。
 
 
 
その一方で、人に優しい態度でいることで人からは一定の信頼を獲得するため、あまり激しい争いごとに巻き込まれることはないかもしれません。(どんな人も自己中な人よりも人に配慮出来る優しい人を好む傾向がある)
 
 
 
そして、職場や学校での時間をそつなく過ごす分には、周囲からの評判も良いものに。(HSP本人はツライかもしれませんが、表面的に人と合わせることは苦ではないため)周りに安心感を与える存在となる時が多いです。
 
 
 
そのため、一見協調性がある人と思われる場合もあるのではないでしょうか。(周囲との協調は、HSPにとって本当は心理的にキツイ場合が多いのですが(笑))
 
 
また、HSPならではの感覚を生かして、仕事や人間関係など、危険人物(笑)やピリピリしてストレス度の高い環境を何となく察知して、そういった人や状況と距離を置くように早めに策を講じたり上手く動くことが出来る力もあるかもしれません。
 
 
だから、その能力を上手に活用して、自分に合った環境で働くことで、人柄を理解してもらえ、自分の得意な分野の才能を開花させ、周りからも喜ばれる存在となることが出来るでしょう。
 
 
 
また、HSPのやさしさに触れて気持ちが救われる人も沢山いると思われます。優しさを上手に表現できる場所で、その人らしく温かい対応を積み重ねていけば、それは後で必ず何等かの形でHSPであるあなたを守ってくれるはずです。
 
 
ただそういった事とは別に、HSPはその繊細な感性のために、相手の事を慮るあまり、自分から敢えて幸せを掴まずに、損するオプションを選んでしまう・・という傾向があるのかな、、と感じています。
 
 
 
これは、折角のチャンスを手放してしまい、後で泣きを見ることに繋がりますよね😭
 
 
 
 
 
 

人を傷つけることを嫌うHSP

 
 
 
私は昔、それがたとえ正当なことで、状況的に仕方の無い場合であっても、自分が何かを得ることで誰かが傷つく・・という場面があると耐えられませんでした。
 
 
 
自分だけが得をする状況って、すごく自分中心で、相手に残酷な事をしている気持ちになったのです。
 
 
 
そして、罪悪感に苦しめられる・・・。
 
 
 
それだったら、その果実(仕事の成果や恋愛関係)は相手に渡して、自分が傷ついたほうがマシ・・そう思っていました。
 
 
 
今なら、それがHSP特有の気質の1つだとわかります。
 
 
 
でも、その時はそれがわかりませんでした。
 
 
 
何故かわからないけど、人を傷つけてまで自分が得すると、とてつもなく後味が悪いし、かえって心が痛んで全然嬉しくない。。。でも、そうやって譲ることばかりだと自分は全然良い事が無い。。
 
 
 
例えば、合コンなどで気に入った男性が現れて、向こうも私の連絡先を聴いてくれたとしてても、もし一緒に参加している仲の良い同僚の女性がその男性を気に入って、その男性に積極的にアプローチしていた時には、私はその女性の想いを感じてその男性と上手くいくことを応援してしまっていました。
 
 
 
HSPの人だったら、似たような経験を持つ人もいるのではないでしょうか?
 
 
 
なんで自分はこういう性格なのだろう?
 
 
 
「誰も悲しませないで、私だけに与えられる幸せって無いのだろうか?」と、自分の気質が理解できずに悩んでいました。
 
 
 
そんな悩みを抱えながら、私の性格を知っている友人(というより、表面的な知り合い・・?)の一部は、私が仕事や、出会いの機会や色々なものを譲る傾向を知っていて、私の差し出すものをさっさと持っていき、自分は何も返さないような人も時々いました。
 
 
 
流石に長い間生きてきて、人を見分けることも出来たので、今ではそういった人との付き合いはほとんど無くなりましたが、若い時には、
 
 
 
「なんで自分だけ幸せを掴めないのだろう(何も悪い事してないのに・・・??」
 
 
 
「私は今までこれだけ相手の幸せを思ってやってきたのに、何故私が一番困っている時にあの人は何の手も差し伸べてくれないのだろう・・。」
 
 
 
・・と、空しい気持ちになったこともありました💦💦😭
 
 
 

HSPが優しい気持ちを守りながら、乗り切るコツとは?

 
 
 
HSPは、持って生まれた鋭敏な感性で、人の気持ち(望み)を察してしまう。
 
 
 
また、人の痛みが理解できる。
 
 
 
そのために、相手が非HSPの人に対しても(本当は非HSPで全く動じない感性を持っていた人だとしても)、傷つかないよう自然に配慮してしまい、相手に言いたいこともはっきり言えず、正当な主張さえも、呑み込んでしまいやすいのですね。
 
 
 
多くのHSPは、自分が全てわかった上で知らないフリをして、余計な負担を背負ってあげたり、人のために尽くしてしまう事があるので、それに対して感謝しろとまでは言いませんが、(相手が)HSPの配慮に気づいてくれることで、気持ちが救われることがあります。
 
 
 
でも、それに気づかずにズカズカとこちらの好意を無下にしたり、当たり前のように奪っていくだけの人々との出会いが続くと、人間関係に疲れて、コミュニケーションをとるのもおっくうになりがちに。
 
 
 
時には閉じこもってしまいたい時もあるでしょう。
 
 
 
だからといって人を避けていたら、この世に生を受けて人生を過ごしている意味がなくなります。
 
 
 
だから、もし自分が今そういう状況にある方は、まずは自分の意識が「今」ここにあるよう集中してから(=つまり、過去や未来の事をあぁだこうだとグルグル考えることを一旦ストップ!)、自分を満たす事をしていきましょう!
 
 
 
得てして、HSPが人の善意をあだで返すような事をされるとき、深く傷ついている時などは、自分が満たされていないにも関わらず、愛情を友人や家族など、愛する人(=外)にばかり向けて、自分への愛情が枯渇している場合が多いです。
 
 
 
昔からよく言われていますが、自分を愛で満たしている人だけが、本当は他人を愛する事が出来るのですね。(余談ですが、これはお金の法則にも当てはまるようですよ!この事はいつか別の記事で書こうと思います)
 
 
 
特に相手の痛みを敏感に感じ取れるHSPは、相手の事を助けてあげなきゃ!と、自分の全精力を無償で出し惜しみせずに提供する傾向があるため、自分を後回ししがちに。。
 
 
 
だから、自分が期待したほど相手が喜ばなかったり、利用されてばかり・・と面白くない事があった場合、余計大きなショックを受けてしまいます。
 
 
だからまずは自分に立ち返り、何よりまずは自分の事を気遣って面倒みる!という意識を持ってください。
 
 
そして、自分を今一度、「大切に」してください。
 
 
 
自分を取り戻すまで、とことん好きな事や気持ちが安心することを行ってください。
 
 
 
その事で、不安や恐怖を感じる脳の偏桃体も落ち着きを取り戻して、身心が調和されてきます。
 
 
 
すると、心が落ち着いて地に足がつくことで、雑念が弱まり、自分の気持ちを外に表す事ができやすくなります。
 
 
 
繊細なHSPが自分をしっかりとぶれずに保ち、自分らしくいられるためには、ちょっとしたことでも良いので、自分の気持ち(本音)や正しいと思った事を人にきちんと伝える事が効果的です。
 
 
 
これは卑近な例で恐縮ですが、実際に会った経験談を一つお話しますね。ちょっと恥ずかしい話でもあるので、ほんの参考程度に聞いてください。
 
 
 
大昔、会社員となった新人時代に、あるプロジェクトに参加しました。そこで同期の仲良かった女性と一緒に参加して課題に取り組んだのですが、新人に割り当てられた作業は割と面倒なものが多く、まだまだひよっこの私達は悪銭苦闘していました。
 
 
 
で、もう少しで光が見えてくるといった頃。。。
 
 
 
その同期の彼女と社員食堂でプロジェクトの話をしながら、
 
 
 
「しんどいよね。。でも、あと少しだからこの宿題は明日の午後3時までにお互いに持ち帰りでやろうか!」
 
 
 
という彼女からの持ち掛けにより、分担して午後からそれぞれのデスクで課題に取り組みました。
 
 
 
課題は文献調査なども含まれていて彼女が苦手だというので、私が多めに分担したのですが、私にもそれが初めての事でもあり中々難しく。。。
 
 
 
結局(昔は結構当たり前だったこともあり・・)家に持ち帰り、徹夜で仕上げて約束の午後3時に間に合うよう仕上げたのです。
 
 
 
そして午後3時となり・・・。
 
 
 
彼女の同期と待ち合わせたのですが、、、。
 
 
 
彼女はまだその課題が仕上がらなかった・・というのです。
 
 
 
「えっ?」
 
 
(だって●●(彼女の名前)が15時までにやり遂げようって言ったんだよね?)なんで・・?と私は心の中でつぶやきました。
 
 
 
すると彼女が
 
 
 
「私、今日精神的にストレス溜まってしんどいのもあったし、前から有休取りたいなって思ってたから、午前中に半休とってスポーツクラブで汗流してきたんだ。そしたら、全然課題が間に合わなくて。。」
 
 
 
とシレっというではありませんか(笑)。
 
 
 
今までも、彼女の仕事を肩代わりしたことも数回あり、また、その日は文字通り私の方は徹夜で仕上げてヘロヘロとなっていたのに、彼女はその間、優雅にスポーツクラブで汗を流していたのです!
 
 
 
・・・で、気持ちの制御が効かず、HSPであるはずにも関わらず(!)私の口からは、次の言葉が出てきました。
 
 
 
「ちょっとスポーツクラブって何?私は●●が今日の15時までに・・っていうから、私の担当分の方がかなり多いのに徹夜して仕上げたんだよ? プロジェクトの締切も押してるのに、どういうつもり? もし私が●●だったら、この時間までに仕上げるのは当然だし、その上で私に多く担当させて申し訳ない、有難う・・くらい言うのが当たり前の状況なんだけど?なのに、あまりに無責任じゃない?私の事なんだと思ってるの?」
 
 
と言い放ったのでした(若気の至り・・笑)
 
 
 
それで彼女が一瞬ぽかんと呆気にとられ、それからは「本当にごめん!」と何度も謝って翌日までに仕上げてくれた・・という事がありました(笑)。
 
 
 
でもね、本音をそのまま吐き出してみると、不思議なんですが、それまで怒り心頭だった私が、もう相手の事が全く気にならなくなったのです。
 
 
 
ただただ、自分の気持ちを正直に吐き出した事で、自分をとても好きになれて、ハレバレした気持ちになりました。
 
 
 
それまでも自分から進んで人に譲ったり、自分ばかり引いて相手を立てていた私。
 
 
 
それは自分が100%納得してやっていたことだけど、一方で自分の気持ちをどこかで虐げていたんですね。
 
 
 
いつも自分を我慢させてたことに、もう一人の自分が「なんでいつも相手にやられっぱなしで、自分を大切にしてくれないの?」と怒って、自分の行動を責めて罰していたような気がするのです。
 
 
 
その事が、相手への怒りよりも、むしろ自分をじわじわと苦しめていたのですね。。
 

 
それが、自分の気持ちを主張することで霧が晴れたように気持ち良くなり、それからは自分の事も人の事も本当の意味で大事にすることが出来ました。
 
 
 
また、本当の意味で人に深く優しくなれるようになったのです。
 
 
 
そしてその後、グレースは怒らせるとコワイ・・(笑)と、●●は私の事を尊重して、大事にしてくれるようになり、関係性は以前よりも良くなり、とても風通しの良いものとなりました。
 
 
上記の例は、あまり参考にならない部分もあり良い例とはいえないのですが💦💦💦
 
 
 
自分の気持ちを(怖がらずに)表現する事は、特にHSPには良い影響を与えることが多いのです。
 
 
 
HSPは突発的な相手の言動にすぐ言い返せない人が多いと思います。(あの時の若い私は言い返してしまいましたが・・)
 
 
 
でも、準備をきちんとして、皆の心に響き公平性を保った言葉を用意することは得意です。
 
 
 
それをぜひ日常の場面で生かして、少しでも良いので、いつも一方的に我慢している人・事などあれば、自分の気持ちを表現してあげて欲しいなと思います。
 
 
 
・・・とはいえ、状況的にどうしても自分の事をはっきり伝えることが出来ない場面はあると思います。
 
 
 
そういう時も、自分が出来る範囲でガス抜き程度に小さい本音を小出しにしてHSPならではの、”HSPらしい方法”で、押し込めた自分の気持ちを緩めて外に出してあげてください。
 
 
 
例えば、無茶ぶりする課長がまた面倒な仕事を押し付けてきそうになったら、
 
 
「今、他にも●つ仕事を並行して行っていて、どれも急ぎと言われてしまっているので、今いっぱいいっぱいで。。来週以降で良ければ引き受けられるんですが、それでも良いですか? すぐに引き受けられずすみません!」
 
 
 
・・と、自分の立場をやんわりでもちゃんと表明する。
 
 
 
こういうことは、どんな人でも練習と場数を踏むことで必ず習得できます。
 
 
 
 
ちょっとしたことで構わないから、自分の声を出してみることが大切
 
 
 
 
そうすると、元の自分に戻るきっかけとなり、怒りが解消されるだけでなく、本来のやさしさも取り戻す事ができるようになります!
 
 
 
また、自分の気持ちが伝えられたことで、自信が出てきて輝きが増していきますよ~!
 

 
 
今日も本当にお疲れ様でした!明日も良い1日となりますように・・・!