繊細さん(HSP)あるある

繊細さん(HSP)あるある【転職繰返す=脱落者?】

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こんにちは!
これから数回に分けて、HSPである私の転職の歴史(大げさですね(笑))や、HSPとして社会と向き合うことの難しさ、それをどうやって凌ぎながら、どうにかここまでやってきたか、、など、気が向いたときに書いていけたらと思います。(予定・・なだけで、絶対書くかどうかもわかりませんが、、!そのあたりはかなりアバウトなので、ご了承ください~!)
 
皆さんにはあまり参考にもならないかもしれませんが(汗!)、読んでいただいて、あーこんなやつもいるなら、まだ自分は大丈夫だ(!)的な慰めにしてもらえたら嬉しいです(笑)
 

転職回数

いきなりですが、、、、、私は転職回数なら、そんじょそこらの人には負けません(変な自信があります(笑))! 転職にはいろんな理由がありましたが、HSPである私は、環境にとても敏感で感じやすかった分、中々きつい人間関係や職場環境で働き続けるのはしんどかったという理由が、一面でありました。
以前の記事に少し吐露しています:【繊細さん】と転職回数ーHSPと転職
 

さて、転職回数ですが(笑)。
最近ではもはや、今まで勤務してきた会社の全てを年月別に思い出すことは困難なくらい!
正社員・嘱託社員・契約社員・派遣社員・お手伝い(バイト)全てをひっくるめれば、軽く30社は超えた企業で働いてきました!
 
 
・・うわ、自分でも改めてそのことにびっくりした!(笑)
 
 
最初は友人や家族も「グレース、転職したんだって?どう?慣れてきた?」と、こちらの状況を心配してくれていましたが、流石に5社を過ぎてからは、「グレースって今はどこの会社にいるんだっけ?最新情報が追えなくなってきてるんだけど(笑)。」と半分からかわれるように。もうここ数年は転職の話さえ特に何も聞いてくれなくなりました(笑)。
 
自分が大学を卒業した当時は、すでにバブルは崩壊していたものの、まだその時の華やぎがかすかに残っていた時代でした。
 
そのため、就職活動については、一時の氷河期の人たちに比べればまだまだ恵まれていた時代だったと思います。周囲の友人達はそれこそ華やかな企業に就職したり、日系のエアラインのフライト・アテンダントになって高給を稼いでいた友人達も数名いました。
 
そして、そのほとんどは結婚するまで、または子供が出来るまでは、ずっと新入社員から、一社で勤めていた人ばかり。
 
特に私の周りはそうでした。。。だから、私のように新入社員となり、やっと仕事も慣れてきた頃にいきなり辞めるような輩は、自分の交友範囲の中ではおそらく初めてで、友人達はショックを受け、噂にもなったようです。
 
その初めて退職したときの理由は、まぁ同期の女性の意地悪さに嫌気がさしたのと、通勤が片道2時間かかっていた中で、まだ右も左もわからなかった社会人が、新入社員としての周囲からの目と重圧に耐えられなくなったこと。また毎日遅くまでの仕事、大人社会のネガティブな部分(裏では陰口をいいつつ、表ではおくびにも出さないで普通に会話する人たち=今思えば、ガス抜きしていただけだったのでしょうが、何でも大きく受け止めてしまっていた自分がいました)を覗き見ての幻滅・・・等々で、要するに色々と耐えられなくなり、こんなところにいたら自分はダメになってしまう!と、ほとんど衝動的に退職してしまったのです。
 
かなり青かった・・・です(笑)

転職する時の物差しは?

でも、最近に至るまで、私の転職の基準は「この会社にいて身心共に健康でいられて、人間的にも成長できる環境か?」ということだったことは一貫しています。
・・・今思えば、そんな基準を、利益を追求する企業に求めるのは、とんでもない間違いだったということに気づきます(笑)。
 
でも、私はとにかく耐えられなくなっいたのです。先輩の女性たちが、眉間にしわを寄せながら、吹き出物の沢山出来た肌で朝から晩まで働いているのを見るのが。。男女雇用機会均等法が制定されて、私が夢見ていた「イキイキと女性が働く社会」・・なんてどこにもありませんでした。皆、とてもつらそうだったのです。。月に2,30万円、マネージャーになれば40万ちょっとの給与を稼ぐために、毎日毎日、朝から晩まで働いて、土日にも仕事を入れて、くたびれ果てている人たち。。身近な自然の美しさに心を奪われたり、愛する人との会話を楽しむ時間などを大切にする心の余裕が、その人達にはありませんでした。それを、今後10年、20年続けた先に一体なにがあるのだろう。。そう考えただけで、自分の人生が幸せになるとはどうしても思えませんでした。
 
また、まだ女性差別も沢山あった中で、おばはん・・などと30代の女性に平気で言うような社員がゴロゴロいる会社に働いていた時など、そんな暴言は許せないはずなのに、それを上手くかわす人=仕事の出来る女性・・みたく思われていて、まともに言い返す人=コワイ女・・と陰口をたたかれる。。。悪いのは暴言を吐いた奴らなのに、それを勇気をもって言い返した女性の先輩たちが悪く言われているという、非常におかしな環境にも、最後までなじめませんでした。。
 
素敵なものを沢山持っていた先輩達が、女性に対してまだ正当に認められない困難な環境で、いろんな我慢をしながら成果を出そうとするプレッシャーと、激務でどんどん荒んでいかれました。。 顔つきも変わってきたり、精気まで失われていく姿を見たり。。また心を病んで会社を辞めていく人を見ていると、本当に働く意味がわからなくなりました。そして、自分もそうなってしまうのか?という恐怖さえ感じたものです。
 
結局、そのころから長い間、私はこんな疑問をずっと問いかけていた気がします。
 
一体、自分が働くってどういう事なのだろう?・・と。

私にとっての「1番大切なこと」は自分であり続ける事

 
勿論生活のためというのがまずは大前提です。でも、生活を維持していくために、人格を無理やり会社の鋳型にはめ込もうとされたり、心を病んでしまうくらいの環境で働く必要があるとは、私には最後まで思えませんでした。そこまで割り切れない繊細さをHSPの私は持っていたのだと思います。そんな事は織り込み済みで、生活や名誉を大切に思っている人達は、そのままずっと同じ会社で最後までいけるのだと思います。
 
私の場合は結局、「自分の芯(信)を守るために、リスクを背負ってやめよう!ここにいて心まで病む前に、立ち去ろう!(笑)」って。
 
会社員として1社で勤めあげることはとても大変なだけに、立派なことだけど。。
 
でも、その前にみんな一人の人間じゃない?って思っていました(今も、そう思います)。立派な社会人である前に、一人の健康な人間になろうよ・・って思ってしまうのです。
 
会社は社会保険や様々な部分で大きく社員を支えてくれます(派遣も、一昔前まではひどいものでしたが、今は法律も施行されてだいぶ改善されてきました)。
 
だから、その会社に恩を感じて、また安定を求めて長く働かなければと思うのも自然な流れです。でも、だからといって、自分を曲げて、臭いものには蓋をして、定年まで勤めあげることの価値は(お金を除けば・・ですが)何があるのか? そんな事を新入社員の頃からずーっと考えてきました。 
 
どの方法も正解であり、どの方法も何かしらの犠牲は払います。結局は「何を選ぶか」。何を捨てられるか、何を捨てられないか?それは人の価値観によって変わります。会社を辞めてお金の苦労を沢山したり、ボーナスの時期になると、(あー、やっぱり我慢して社員としてずっと働いていればよかったかな・・)と弱気になることが何度もありましたが(笑)。でも、自分に正直に生きてこられたことを誇りに思っているし、今までの人生は(人がどう思おうと)全く後悔していません。  
                                    HSPが一般社会で企業人として生きぬいていくためには、本当に大変だと思います。利益を追求する企業で、その繊細さが生かされる機会はあまり無いですから。。むしろ、自分の感度の高いセンサーは会社にいる間は一切消して、もう一人の自分として過ごさないと、神経がやられてしまうこともあるのではないでしょうか? だから、それでも生活がかかっていて働かなきゃいけないのなら、もう一人の自分を会社では演じることも、自分を守るためには全然アリ!    
 
それか、もし転職したい、、もう耐えられない、、と思ったら、そこから逃げてもいいんじゃないかなって思います。十分頑張ったのだから。。でも、やめる時に後悔しないために、一つでも自分にプラスになることを得てから辞めるといいんじゃないかな。。次の転職でプラスとなる語学力、簿記の知識、ビジネスマナー、PCスキルなどなど。ただ自分のためだけにスキルを何か1つだけ身に着けてみる。そこで何か夢中になれると、その間は会社にいるのも少し楽な気持ちでいられるのではないかな(どうせ辞めるのだから!(笑))。。そして未練も何もなくなったな・・と思ったら、スパッと次の道に進んでいくといいです。そこで、逆にその会社ややっている仕事の面白さに出会ったのなら、もう少しいてもいい。                                  
 
私が思うことは1つだけ。あなたの人生なのだから!あなたの「想い(気持ち)」を大事にしてあげて。
あなたが、あなたらしくいられなきゃ、何のための人生か!!
 
(また続きは別の時に・・!)
最後に一冊、私の大好きな、心温まる本を紹介しますね。
ALSを患いつつ、働くこと、生きる意味などについて、最後まで愛と鋭い洞察力で伝え続けた、素晴らしいアメリカの大学教授(モリー・シュワルツさん)との対話を、元生徒のスポーツ・コラムニストのミッチ・アルボムさんが出版にして大ベストセラーとなった本ですアメリカでは当時モリー先生がALSの病気を患いながらも、ニュース番組のインタビューに答えて、彼の言葉は全米に感動を与えました。
皆さんの心が、この本の言葉で癒されるといいな・・と願いつつ!